日々の創作活動
昔から民藝に強い関心を持ち、さまざまなものを自分の手で作ってきました。陶芸、染め物、彫り物、刺繍、絵など、ジャンルを問わず、素材に触れ、手を動かしながら形にしていくことに、喜びや達成感を感じてきました。最近では料理にも興味を持ち、食材を自分で選び、捌き、火を入れ、盛り付けるという一連の行為にも、ものづくりと同じ面白さを感じています。
完成したものそのものだけでなく、試行錯誤しながら少しずつ形が生まれていく過程にも魅力を感じています。思い通りにならなかったり、偶然から面白い表現が生まれたりすることも含めて、手を動かして作るからこそ生まれる不完全さや個性に惹かれてきました。
そして、作ることによって初めて見えてくる世界がある。
土に触れることで、土の質感や水分の違いに気づく。布を染めることで、色の重なりや素材による微妙な違いに目が向く。魚を自分で捌いて料理することで、身の質感や骨の構造、季節による状態の違いに気づく。それまでただ「見ていた」ものが、自分で手を動かしてみることで、より細かく、立体的に見えるようになっていきます。
振り返ってみると、こうした「手を動かしながら考え、素材と向き合い、試行錯誤の中から新しい見え方を見つけていく」という感覚は、デザイナーとしての原点にもつながっているような気がします。